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マレーシアのカジノ~世界で1つだけの雲上カジノリゾート~

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あのガクトもはまっている!老後や教育での移住先で話題のマレーシアのカジノ事情

マレーシアは日本人旅行客に非常に人気の高い国の1つです。首都・クアラルンプールにある、20世紀に建設されたビルの中で最も高いビル「ペトロナスツインタワー」が(いろんな意味で)有名です。

隣国・シンガポールが海沿いのリゾート地でカジノ開発を行ったのに対し、マレーシアは熱帯雨林に囲まれた高原リゾート「ゲンティンハイランド」内に「カジノ・デ・ゲンティン」を建設しました。これは世界で唯一雲の上にあるカジノだと言われています。

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日本人旅行客に人気のマレーシア

マレーシアはマレー半島(半島マレーシア)とボルネオ島(東マレーシア)にまたがる常夏の国です。首都のクアラルンプールやカジノ・デ・ゲンティンは半島マレーシアにあります。

実はマレーシアは日本人旅行客に人気のある国です。20世紀のマレーシアは「日本人の勤勉さと集団行動を見習おう(意訳)」という政策(ルックイースト政策)を掲げていたほどの親日国でした。

21世紀になって中国が発展したため、残念ながら日本人気は以前より下火になりました。しかし日本の大企業がマレーシアに進出したり留学生が多かったりと、いまでも友好国であることには変わりありません。

イスラム教国ですが、旧宗主国のイギリスやASEAN加入の東南アジア諸国、そして貿易的に繋がりの強い日本やオーストラリアとバランスよく良好な関係を築いています。シンガポールと地理的に近いこともあり、日本人観光客が安心して遊びに行ける環境が整っています。

ちなみに首都「クアラルンプール」の正しい区切り方は「クアラ・ルンプール」(略称:KL)です。クアラルンという名前のプールがあるのかな~って勘違いしている人、絶対多いですよね(笑)

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山が多くて気温は夏、湿度は高めで日本に似てる!?

マレーシアは山の多い国です。赤道に近く気候的には熱帯なのですが、山と海のおかげで気温はさほど高くありません。1年を通して気温は27~33℃、湿度は日本より少し高く、雨がよく降ります。

要するに日本の夏の中でも比較的過ごしやすい日が1年中続いている感じです。国土が山だらけなのも親近感がわきますね!

日本と大きく違うのは多民族国家であることです。マレー系・中華系(華人系)・インド系が主要層で、ほかに少数民族も大勢います。公用語はマレーシア語ですが、元はイギリスの植民地だったので英語が母語の人も多く、最近は中国語話者も増えています。

いずれにせよルックイースト政策時代に日本語を学んだ人が多く、英語話者も多いので、外国語にめっぽう弱い日本人的には言葉の壁は少なめといえるでしょう。

シンガポールとはつかず離れず?

マレーシアと関わりが深い国といえば、シンガポールです。シンガポールはマレー半島の先っちょにある島が独立してできました。2018年現在、

シンガポールは世界4位の金融都市です。一方のマレーシアは、今も豊かな自然が残る国です。

1965年にシンガポールが独立(マレーシア的には追放)してから50年と少し。元は同じ国だったので心理的には近しい関係にあるのですが、人種や宗教、国の発展度、諸外国との付き合い方など相容れない部分も多く、しばしば衝突します。

といってもあくまで外交上の問題であり、戦争に発展することはありません。経済的に密接なつながりがありますし、山川がなく水不足になりやすいシンガポールはマレーシアから水を買って橋を通じて送ってもらっています

……水不足なのにマーライオンのマー(※噴水)を止めないシンガポールには、うどん県こと香川ソウルを感じますね!

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リンギット/マレーシア・ドル

マレーシアの通貨は「リンギット・マレーシア(Ringgit Malaysia)」、単位は「リンギット」と「セン」です。発音的には「リンギッ」が近いようです。

かつてはドルとセントが用いられていたため、現在もマレーシア国内の英語話者は「マレーシア・ドル」と呼ぶことがあります。「リンギッ」が言いにくくても、マレーシア・ドルと言えば通じるので安心してください。

変動相場制が用いられていて、2018年8月20日17時現在、1リンギット(RM)=0.24ドル、1リンギット(RM)=26.95円です。2024年3月現在、1リンギット(RM)=0.21ドル、1リンギット(RM)=31.69円です。日本円から直接RMに交換できます。が、為替レートには注意した方がよさそうです。

お隣のシンガポールと比べるのは酷とはいえ、東南アジアの中でマレーシアは比較的経済的に発展しています。日本人が旅行で訪れるクアラルンプールやゲンティンハイランドで、経済的な問題で不便を感じることはほぼありません。

それではマレーシアの紹介はこのくらいにして、雲の上にあるゲンティンハイランドとカジノを見ていきましょう!

世界で唯一、雲の上にある「カジノ・デ・ゲンティン」

ゲンティンハイランドは、ホテル・ショッピングモール・カジノ・遊園地・ゴルフ場などが併設された高原リゾートです。クアラルンプールからバスで東へ一時間ほど移動した高原の上に建設されました。

その標高は約1,700メートル。平地は常夏ですが、ゲンティンハイランドはやや涼しめの14~25℃。非常に湿度が高いため、高原の上には雲がかかります。「雲の上のカジノ」と言っても、雲より高い場所にあるのではなく、しばしば雲(霧)に包まれるという方が正しいですね……。

ちなみに「ゲンティン(Genting)」は中国語では「雲頂」と書きます。こういうストレートなネーミング、私は大好きです。トランプタワーとかね。わかりやすいので。

ゲンティンハイランドへのアクセスには、タクシーかロープウェイが利用できます。

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タクシーチケットは空港で購入しておこう

クアラルンプールの「KLセントラル駅」からゲンティンハイランド内施設へのタクシー運賃は約200~300RM、日本円換算で6,000~9,000円程度です。セダンタイプかバンタイプかで値段が変わります。空港で事前にタクシーチケット(クーポン)を買うようオススメします。

タクシーのメリットは施設内に乗り入れられること。ただしゲンティンハイランドはとても広いので、必ずしも運転手さんが案内できるわけではありません。施設に到着後は現地の人に「スカイカジノ」へのルートを教えてもらいましょう。

カジノ施設も複数あるので、もし「Which casino?」と訊かれたら、「Biggest casino(一番大きいカジノ)」と答えれば大丈夫です!

タクシーのデメリットは、くねくね山道をのぼっていくので車酔いする可能性が高いことです……。日光のいろは坂みたいなものですね。車酔いする人は、タクシーはやめた方が無難です。

運転手さんによって運転技術に差があるので、あまり酔わない人も対策は十分にとってくださいね。要エチケット袋です。ちなみに「吐きそう」は「feel like throwing up」です。マレーシアに限らず、英語圏の国なら「スローイングアップ」と言いながらジェスチャーしたら通じます(苦笑)

ちなみに帰りのタクシーは、ホテルのエントランス前で簡単に捕まえられます。クアラルンプール市内まで150~200RM程度。あまりふっかけられることはないので、2人に訊けばだいたい相場がわかります。

車酔いする人はロープウェイ(スカイウェイ)一択!

標高1,700メートルの高原頂上まで車で移動するのは骨が折れます。ゲンティンハイランドが拡張されるのに合わせ、1997年「ゲンティンスカイウェイ」という名のロープウェイが営業を開始しました。

スカイウェイの全長は3.8km。東南アジアでは最も長いロープウェイで、山頂まで15分程度の空旅が楽しめます。往復運賃は1人あたり16RM(約400~450円)と格安なので、乗り物酔いが酷くない人にもオススメです!

ただしクアラルンプールからスカイウェイのふもと駅までは、タクシーか指定席制の高速バスで移動しなくてはなりません。ちょっとアクセスが悪いですよね……(汗)

しかし眼下に広がる熱帯雨林の風景はとても雄大で、見ごたえ抜群です。なんと100万年も前からずっと残っている原生林なんですよ!(シンガポールと比較して「自然が豊か」と言われる理由がよくわかります)

山頂駅に到着するとゲンティンハイランド内の各施設へ向かう無料シャトルバスが出ています。日本語しか話せなくても問題なくカジノやその他施設へ行ける安心仕様です。

太古の原生林を超えた先は、日本人のいない「外国」

太古の樹木が生えている熱帯雨林の奥にある高原とリゾート施設――観光地&避暑地としては最高ですが、クアラルンプールから遠すぎるため日本人観光客はあまり見かけません。日本人は高確率で韓国人と間違われるでしょう。

華人系の国民が多いので、ゲンティンハイランド内も中国人観光客が多いです。交通費が安いので現地の方も大勢います。マカオやシンガポールよりも強く「外国」を感じます

高原の上は春先くらいの気温

常夏の国とはいえ、雲や霧がかかる高原の上はかなり寒いです。上着は必ず持っていきましょう。マレーシア人の若者は、普段着の夏服と、ゲンティンハイランドのような高原リゾートで遊ぶための冬服(?)を持っているんだとか。

もし想像より寒くて耐えられないときは、ゲンティンハイランド・プレミアムアウトレットへ行きましょう。数日間滞在するなら2日目以降の服は現地調達でもいいかもしれませんね。

人口の多くを占めるマレー系民族はイスラム教徒です。賭博が禁じられているイスラム教徒に配慮しているのか、ゲンティンハイランドではカジノ以外の施設(遊園地やコンサート施設)も非常に充実しています。

華人系民族が多いので料理もめちゃウマ

飲食施設では世界の有名どころの料理や、マレーシアの料理が楽しめます。きちんとしたレストランからシンプルな屋台まで揃っていて、日本にも出店している小籠包を中心とした上海料理の「鼎泰豊(ディンタイフォン)」もありますよ!

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大衆向けフロアとシルバー以上のVIPフロア

カジノ・デ・ゲンティン(遊技場内)には残念ながらクロークがありません。ホテルに寄らずに直行したときは、カジノへ入場する前にロッカールームに荷物を預けに行きましょう。

ロッカールームはエスカレーターで2フロア上がった正面にあります。受付は有人で、顔認証の登録(顔写真を3回ほど撮影)をします。顔認証は日本ではほとんど普及していませんが、鍵を無くしたり荷物を盗まれる心配が少ないから安心して預けられます。

ロッカーサイズは大小の2種類です。大はスーツケース2.5個分で500RM、小は飛行機の機内持ち込みサイズのスーツケース1つ分で300RM。1回ロッカーを開けるたびにリセットがかかるので、上着も手荷物として持ち歩くように注意してください。

またハーフパンツの方はエントランスを通過できないので、このタイミングで着替えておきましょう。

換金施設もカジノ外にあるので注意!

マレーシアのカジノでは当然RMが通貨として使われています。日本円からRMに両替したい場合は、いったんカジノ施設から出てエスカレーター横の換金所に行かなくてはなりません。

他国のカジノに比べると、マレーシアはカジノ内にクロークやキャッシャーがないので、ちょっと面倒です……。商売っけが薄いというか、「いっぱいお金を落としていってね!」という雰囲気があまり感じられません(笑)

もしかすると、イスラム教徒が多いことも関係しているのかもしれませんね。ちなみにゲンティンハイランドを経営するゲンティン・グループは、シンガポールではリゾート・ワールド・セントーサを経営しています

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会員カード作成時に500RM分のフリークーポンがもらえる

カジノ入場前に、エントランス横で会員カードを作りましょう。日本の住所・連絡先を書いてパスポートを添えて提出、顔写真を撮ってもらえばその場でカードをもらえます。

会員カードを作ると、500RM分のスロットのフリークーポン、もしくはルーレットのフリーゲームのどちらかがプレゼントされます。

スロットを選ぶとクーポンカードが発行され、カジノ施設内のキャッシャーに渡すとカードにポイントがチャージされます。ルーレットを選ぶとその場でカードにポイントがチャージされるので、すぐに遊べます。

会員カードを作ったら、いよいよカジノフロアへ行きましょう! カジノは誰でも遊べる大衆向けフロアと、シルバーやゴールドといった会員限定のVIPフロアに分かれています。

大衆向けフロア(クラシックカードフロア)はカジュアルに

エントランスと繋がっているフロアは大衆向けで、イスラム教徒でない21歳以上の成人なら誰でも入場して遊べます。ドレスコードも厳しくなく、カジュアルな服装で問題ありません。寒いので着ている人は少ないと思いますが(笑)ハーフパンツもOKです。

ただし誰でも入れる大衆向けフロアは遊べるゲームが制限されています。たとえばブラックジャックはシルバー以上のVIPエリアでないと遊べません。

シルバー&ゴールド向けフロアはドレスコードあり

1つ上のフロア(大衆フロアとロッカールームフロアの間)は、階級ごとに分かれたVIPエリアになっています。ゲートが設置されていて服装をチェックされます。いくらカードのランクが高くても、VIPエリア(シルバー以上)ではハーフパンツNGです。

シルバーカードを手に入れるには、平均して100RM程度のベットで遊ぶ必要があります。何度かプレイしているとスタッフ側から声がかかるでしょう。

シルバーエリアには軽食場が用意されていて、カジノにいながら無料で食事を楽しめます。大衆向けフロアには設置されていなかったブラックジャックのテーブルもちゃんとありますよ。

ブラックジャックの最小ベット(minBet)は50RMで、最大ベットは1,000RMです。他国のカジノに比べると低めに設定されています。ゴールド会員ならもっと高ベットに設定されているはずです。

ゴールドカードゲットは金銭的には楽だけど地理的に難しい?

シルバーカード同様、ゴールドカードもスタッフ側から声をかけてもらわないといけません。

条件は300万円程度のデポジットを複数回行ったり、年に何度もカジノに通って高ベットプレイをすることです。日本人がゴールドカードをゲットするなら、こまめに通い詰めるより気前よく大金をポンポン使う方が現実的です。

まとめ

ゲンティンハイランドが雲の上(というか雲の中)にあるのは間違いありません。VIPになるのも、グループ会社が運営しているリゾート・ワールド・セントーサに比べれば楽です。ある程度のお金を賭けられるなら、名実ともに雲上人になれるでしょう!

反面、遊びやすいカジノという意味では周辺国に一歩ゆずっている印象が強いです。とはいえリゾート地としては間違いなく優秀なので、観光をメインにするなら最高のカジノといえるかもしれません。

とにかく日本人が少ないので、他人とは違う場所で遊びたいという人にオススメです。カジノにあまり興味がない家族やパートナーが一緒でもきっと満足してもらえるはず。個人的にはゲンティンスカイウェイからの景色を見るだけで旅費の元は取れると思います!

次回はフィリピンのカジノをご紹介します。

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VENGA編集部
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