金銭授受を伴わないサービスには税金がかからない! プレゼントは「お土産」として税関へ申告しよう

前回の記事「税金はどの国に支払うの? コンプやジャックポットで儲かったときに注意すべきことは?」では、カジノで一定額以上勝った場合に発生する税金と、その納付先について解説しました。
勝ち金がいくらであっても、法に則ってきちんと確定申告するべきだということ。 そしてカジノで儲けたお金は、日本に持ち帰らずカジノで使うかデポジットするのが一番お得だということはご理解いただけたと思います。
さて、カジノで得られるのは金銭だけではありません。カジノでたくさん遊ぶほど、コンプ(無料サービス)が豪華になり、より良いもてなしを受けられます。またお客様還元&新規顧客呼び込みのために、定期的に高級アイテムが当たるイベントが開催されます。
この記事ではカジノから金銭以外のもの、つまり各種サービスや価値の高いお土産を貰った場合にかかる税金についてみていきます。
「サービス」には税金がかからない!

リアルカジノでは、使った額に応じた無料サービス・コンプが提供されます。「カジノ内の飲食が無料かつ食べ放題」「併設ホテルの宿泊費がタダ」「アメニティグッズや記念品が非常に豪華」などが代表的なコンプです。
コンプは顧客満足度を上げて、カジノのリピーターになってもらうためにあります。ですので、多くのカジノでは一般人でも遊んだ額以上のサービスが受けられます。VIPなら、マハラジャ待遇という言葉がふさわしいレベルの接待が用意されています。
コンプのためにカジノは大金を使っているわけですが、それによってサービス(接待)を受けた客側が課税されることはないのでしょうか?
金銭授受を伴わないサービスは課税対象外
一口にサービスといってもいろいろありますが、多くは形がなく、また運営者と客との間で金銭のやり取りが発生しません。
例えば、カジノ内での飲食が無料になるサービスについて考えてみましょう。飲食費はカジノ持ちで、その原資はカジノの売上=客がカジノで使ったお金です。客が大金を支払う分、カジノは飲食費をチャラにしてくれているわけです。
客がお金を使うのは「ギャンブル」に対してであり、カジノ内での飲食ではありません。「飲食サービス」に対して直接お金を支払っているわけではないので、金銭授受は伴わないと判断されます。
お金の動きがないということは、課税のしようがないということです。
飛行機チケットのプレゼントなど外部サービスが絡む場合は?
カジノのあるIR施設内でのサービスは、金銭授受が発生しないので非課税です。それでは外部のサービスが絡む場合はどうなるのでしょうか。
「カジノ推進派も反対派も必読! 日本人エージェントが紹介するカジノの実態や悲喜こもごも」でご紹介した、『カジノエージェントが見た天国と地獄』(尾崎誠史/ポプラ新書)によると、VIP客の再訪を促すために、飛行機の座席を手配することがあるそうです。
「航空機チケット」は金銭に準ずるものというイメージが強いですが、こういった場合に贈られるのは「招待券」だと考えてください。エージェントはVIP客の予定を確認してから飛行機を予約します。エージェントの取引相手は空港や航空会社であり、客は贈られたチケットを使って飛行機に乗るだけです。
換金で税率が変わる! 高級プレゼントは「お土産」扱い?

(厳密にはコンプには含まれないかもしれませんが)カジノでは集客のために、しばしば高級アイテムが当たるイベントを開催します。「okada manila」のオリジナル・ハーレーが当たる抽選会が有名ですね。他にも期間中に遊びに来た人全員にプレゼントが用意されているイベントもあります。
高級アイテムは持ち帰ることもできますし、その場で換金することもできます。持ち帰って維持するのに手間とお金がかかる高級車はともかく、手荷物扱いできる新型iPadなどは持ち帰る方も多いと思います。この場合はどうなるのでしょうか。
プレゼントはお土産扱い! 「商品」は税関で申告しよう
国境をまたいで持ち込まれる商品には「関税」がかけられます。日本は基本的に関税が低い国で、農産品だけが高めに設定されています。外国産の農産品は国内産よりかなり安いので、関税を高くしないと国内産が売れなくなってしまうからです。
海外旅行のお土産も関税の課税対象です。そしてカジノで貰ったプレゼントは、お土産に含まれます。
日本の場合、海外からの持ち込み品は(たとえ本人が持ち出した旅行用品であろうとも)すべて税関に申告し、検査を受ける決まりになっています。密輸入やテロを防ぐためです。
とはいえすべての海外土産・プレゼントに関税がかかるわけではありません。免税範囲は結構広く、酒・たばこ・香水をのぞけば、合計で20万円以内なら関税が免除されます。iPadなら容量次第で免税されますね。
ちなみに空港にある免税店では「関税」が免税されます。出国手続きを済ませた後、まだどこの国にも入国していないので、関税がかけられないのです。一方、最近街中で見かける免税店は「消費税」などが免除されるだけで、関税は別途かけられます。
換金したら「一時所得」…確定申告の対象に
それではプレゼントされた商品を現地で換金した場合はどうなるのでしょうか。
換金後の行動によって変わります。換金して「お金」として日本に持ち帰る場合は、一時所得と見なされます。つまり課税対象になります。
換金したお金をさらにカジノ内通貨に換えれば、その時点では一時所得とはみなされません。最終的にカジノを出て日本に帰ってくるときに、どれだけの財産(お金)を持っているかが問題なので、全額使い切れば課税のしようがありませんし、一部だけ持ち帰れば、持ち帰った額だけ課税対象になります。
換金してカジノで使うのが一番マシ?

コンプやプレゼントに課税されるのは、20万円を超えるアイテムを持ち帰ったとき(関税)と、アイテムを換金して持ち帰ったとき(一時所得)です。逆にいうとプレゼントとお土産の合計額が20万円未満の場合と、換金したお金をカジノ内で使い切った場合には税金がかかりません。
ハーレーや高級車のような超高額商品を貰った場合は、カジノ内通貨に換えるのが税金的には間違いなくお得です。
新型iPadやPS4、高級家電などは合計すると20万円を超えるでしょう。とはいえ、日本は農産品と酒・たばこ・香水以外は関税が非常に低いです。手荷物の範囲なら、関税を考慮してもお得に持ち帰れると思います。
カジノでジャックポットを当てたりプレゼントを貰ったりした場合は、現金化せずカジノで使い切る(デポジットしておく)のがよさそうです。もちろん一番いいのは、何百億、何千億という凄まじい高額のジャックポットを当てることです。税金を取られても億万長者になれますから(笑)皆さんに幸運の女神が微笑むよう祈っています!
