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フィリピンのカジノ・オカダマニラ前編~日本人経営の魅力とは?~

2018年7月20日にIR法が可決され、以前よりずっとカジノが身近に感じられるようになりました。国内のカジノで遊べる日を心待ちにしている方も多いと思います。しかし現状では日本人の入場や遊び方には厳しい制限が設けられるであろうことは、想像に難くありません。

国内のカジノオープンが待ちきれない方や制限を受けずに遊びたい方は、海外のカジノに行くしかありません。これまでの記事でもご紹介した通り、アジア圏にはマカオをはじめとするさまざまな国や地域にカジノがあります。

その中でもいま非常に注目を集めているカジノがフィリピンにあります。

その名は「オカダマニラ」。世界初の日本人が経営する、超大型カジノリゾートです。

2017年にプレオープンしたオカダマニラは、リゾート施設として将来有望なだけでなく、カジノ初心者も遊びやすいことで有名です。この記事では、オカダマニラの魅力を、前後編にわけてたっぷりご紹介いたします!

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オカダマニラの秘密に迫る!

「オカダマニラ」はマニラ市内の最西部、マニラ湾に面した海辺の土地にあります。海辺のカジノとして有名な「ソレア・リゾート・アンド・カジノ」の隣りにあって、オーシャンビューの美しさは勝るとも劣りません。

オカダマニラの基礎情報(2018年11月12日現在)

カジノスロットマシン 3,000台~
テーブル 500台

開業日 2016年12月16日(プレオープン、一部開業)
2017年3月31日(ホテルオープン)
敷地面積 44万㎡
(東京ドーム約9.4個分、「ザ・ベネチアン・マカオ」の約8.6倍)
ホテル 933室(予定)※2018年11月現在は300室程度
施設 「ザ・ファウンテン」(世界最大級のマルチカラー噴水)
「コーブ・マニラ」(屋内ビーチ&ナイトクラブ)
飲食店46店舗(予定)
ショッピングエリア50店舗(予定)
その他順次オープン予定
運営元 株式会社ユニバーサルエンターテインメント
Tiger Resort Leisure and Entertainment, Inc.(現地の企画・管理・開発)
オーナー 岡田 和生(おかだ かずお)

圧巻です…!

特に敷地がものすごく広いです。2018年11月現在、世界最大のカジノは「ザ・ベネチアン・マカオ」なのですが、「オカダマニラ」はなんとその8.6倍! 東京ディズニーランド(49万㎡)に迫る規模です。

すべての施設がオープンすれば、間違いなく世界最大の座につくことでしょう。そう、すべての施設がオープンすれば。

2016年12月にプレオープンし、2017年3月にはセレモニーを行った「オカダマニラ」ですが、実はまだ完成していないのです。

といってもカジノはもう遊べますし、ホテルにも泊まれます。リゾート部では、素晴らしい噴水ショーを見せてくれる「ザ・ファウンテン」や、屋根付きの屋内ビーチ&ナイトクラブの「コーブ・マニラ」もオープンしています。

リゾート施設というのは最初からすべてが揃った状態でオープンするわけではありません。かのディズニーリゾートやUSJも、段階を踏んで施設を拡張してきました。

カジノリゾートも例外ではありません。「オカダマニラ」はオープンしたばかりの新しいIR施設です。2017年12月15日に盛大なオープニングイベントが開かれたクラブ「コーブ・マニラ」のように、これからもどんどん新施設がオープンして盛り上がるでしょう!

ちなみに44万㎡の土地をフル活用した完成予定図がコチラ。

すごく・・・金ぴかです・・・。

噂では総工費は40憶ドル(約4,500億円!)をくだらないとか。いかにもカジノらしくて、夢が広がりますね! すでに完成している老舗カジノもいいですが、新進気鋭のカジノに通って、その成長を見守るのも素敵だと思います!

気になる運営会社は「株式会社ユニバーサルエンターテインメント」と、現地法人の「Tiger Resort Leisure and Entertainment, Inc.」です。そしてオーナーは、実業家の岡田和生氏です。岡田さんが経営しているカジノだから、「オカダマニラ(岡田マニラ)」というわけですね!

岡田和生氏の秘密に迫る前に、まずは(株)ユニバーサルエンターテインメントがどのような企業なのか見ていきましょう。

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スロット台作りはお手の物!

「(株)ユニバーサルエンターテインメント(以下UE)」はジャスダックに名を連ねる大企業です。パチスロ機・パチンコ機の製造販売を行っています。

ユニバーサル機といえば、まどマギ

アニメとのタイアップ機が多く、『サクラ大戦』のパチスロ化でその名を轟かせました。最近のヒット機は『SLOT魔法少女まどか☆まぎか2』で、歴代5号機の中で人気No.1と言われています。秋葉原では毎朝、パチスロ店の開店を待つ人の長蛇の列が見られます。

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ゲーセンのメダルゲームは今でも現役

かつてはアーケードゲームも開発していました。疑似カジノ的なメダルゲーム機で有名なシグマ社の開発部門を吸収したことは、間違いなく現在のカジノ経営につながっているでしょう。

メダルゲーム機の販売はすでに終了していますが、今でもセガ系やアドアーズ系のゲーセンに行けば当時のメダルゲームが現役で遊べます。

長年のスロット機作りが大きなアドバンテージに

オンラインカジノにせよリアルカジノにせよ、スロットは現代のカジノに欠かせない存在です。

UEは長年にわたって良質なスロット機を製造してきた実績があります。また疑似カジノと呼ばれるメダルゲームにも深くかかわってきました。

「オカダマニラ」のスロットマシンは当然UEが製造した、一流のマシンばかりです。ラスベガスのスロットマシンシェアNo.1がKONAMI機であることからもわかる通り、世界中で日本製のスロットマシンは大人気です。

UEと岡田和生氏は、満を持してカジノ経営に乗り出したと言えます。

それではいよいよ、岡田和生氏について迫りたいと思います!

謎に包まれた実業家・岡田和生

オカダマニラのオーナーの岡田和生氏は、(株)ユニバーサルエンターテインメントの元会長です。ここ数年、贈賄疑惑や逮捕騒動、経営権問題で耳にしたことがある方も多いと思います。

岡田氏は1942年10月3日生まれの76歳(2018年11月現在)。69年、27歳のときにUEの前身となるユニバーサルリース株式会社を創業しました。ジュークボックス(※かつて喫茶店などに置かれていた、コインを入れると曲が流れる機械)のリース業で身を立て、アーケードゲームやスロット機の製造販売で会社を大きくし、2008年に「オカダマニラ」の構想を発表しました。

昔から大金持ちだったわけではなく、一代で巨万の富を築いた凄腕実業家です。

岡田氏には妻と息子・娘がいます。一家は持ち株会社「オカダHD」を作り、UEの株式の多くを所有しています。しかし2017年6月、岡田氏は息子によってオカダHDの経営権を奪われてしまいました。現在も法定で闘争中です。

また、UEの経営から身を引いた岡田氏は香港に移住していたのですが、2018年8月に香港ICAC(汚職事件専門の捜査機関)に逮捕されました。容疑は贈賄。ただし一般的に想像される「逮捕」ではなく、不正貸付があったのではないかという疑惑に対して岡田氏自ら出頭して事情聴取に応じただけだそうです。すでに保釈もされています(そもそも捕まるという意味では逮捕されていません)。

UEやオカダHDの経営に復帰できれば、岡田氏はさらにカジノ経営の規模を広げるでしょう。今後もUEや裁判の動向には要注目ですね!

世界一の噴水は一見の価値あり! 絢爛豪華なオカダマニラ

上にも書きましたが、IR施設としての「オカダマニラ」はまだまだ発展途上です。オープンしたといいつつ、実際にはまだ半分以上の施設が工事中です。金ぴかの完成予想図を想像して遊びに行くと肩透かしを食らうかもしれません。しかし、すでにオープンしている施設は贅を尽くした作りで、おもてなしの日本らしくスタッフの質も高く評価されています。

「ニノイ・アキノ国際空港」から約3km、巨大ショッピングモール「Mall of Asia(MOA)」から約3kmと立地も最高です。空港、オカダマニラ、MOAはそれぞれ無料のシャトルバスが運行しているので、移動も楽ちんです。乗車にはパスポートが必要なので、ホテルに置きっぱなしにせず必ず持ち歩いてくださいね(実際にはうっかり忘れてもわりと乗せてもらえます)。オカダマニラのカジノパスを作っておけば、パスポート無しでも乗れます。

施設内全体でフリーWi-Fiが利用できます。しかも接続速度は日本と遜色ありません。

2016年12月にプレオープン

2008年にカジノ構想が発表された「オカダマニラ」は、本来2015年中にグランドオープンする予定でした。しかし工事の遅れや岡田氏の贈賄疑惑などのトラブルが重なって、いまもなお工事は終わっていません。

それでも他施設より一足早く、2016年12月16日にカジノが、2017年3月31日にホテルがオープンしました。

GACKTも、一般プレオープンに先駆けて「オカダマニラ」を訪問しています。さすがは一流芸能人GACKT、アジアのカジノが似合います。GACKT脚本・主演の映画『MOON CHILD』(※アジアの某移民都市を舞台に吸血鬼とマフィアが抗争するお話)を思い出しました。

ショッピングエリアやレストランエリアはまだ立ち入り禁止区域があります。作りかけのカジノが見られるなんて、すっごくレアですよね。巨大建造物がお好きな方にもおすすめです。

イメージカラーの赤紫は桜イメージ?

貧富の差が激しいフィリピンでは施設入口に銃を持った警備員がいるのが当たり前なのですが、オカダマニラのセキュリティチェックは特に厳しいことで有名です。そのため、カジノコーナーに限らずオカダマニラ内に不審人物が入り込んだり、危険物が持ち込まれたりする可能性は低いでしょう。

セキュリティチェックをパスすると、美人モデルさんがお出迎えしてくれます。遊びにきた人はみな彼女たちと記念撮影しています(笑)もちろんSNSへのアップもOK。

内装は全体的に赤みがかった紫色で統一されています。

太古の昔から紫は高貴な色とされてきました。金・赤・紫は中華系をはじめとするアジアで非常に人気のある色です。ラグジュアリー感を出すのにぴったりの色なのです。さらにキリスト教徒の多いフィリピンでは「博愛」「慈悲」「献身」を象徴する色として紫が好まれます。

オカダマニラのマークと揃えて、桜をイメージしていると現地従業員から聞いた方もいます。桜にしては紫色が強すぎるし、そもそも桜の花びらは6枚じゃないのですがどうなんでしょう(笑)どなたか真相を突き止められた方は、ぜひ教えてください!

2018年11月20日追記。
オカダマニラのマークは、岡田家の家紋(七曜紋)
だそうです。
オカダマニラと同じく岡田氏がオーナーを務める「岡田美術館」のマークも色違いで同じ七曜紋です。

でもさすがに桜シーズンの飾りはよく映えますね~。おそらくオカダマニラとしても一番日本らしさが出る桜飾りに気合を入れていると思います。季節ごとに変わる飾りは随時公式Twitter公式Instagramにアップされるので、気になる方はチェックしてみてください。中華風をベースに日本っぽさが組み込まれています。

ほかにも敷地内のどこかに、しましまが紫色のシマウマが飾ってあります。遊びに行ったら探してみてください。ひょっとすると、今後工事が進めば、もっとオブジェが増えるかもしれませんね。

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世界最大のマルチカラー噴水ショー「ザ・ファウンテン」は見逃せない!

「オカダマニラ」を象徴するものといえば、30億円以上かけて建設された超巨大噴水「ザ・ファウンテン」です。

広さは37,000㎡(東京ドーム約0.8個分、グラウンド部の約2.8倍)。噴水としては世界で2番目、ショーを行う噴水としては世界最大の大きさをほこります。噴水ノズル739個、カラーライト2,611個、スピーカー23個とプロジェクションマッピングを利用して、カラフルかつ幻想的な光景が生み出されます。

ショーは毎日行われますが、曜日によって時間が違います。月曜~木曜は18時~22時の頭に計5回(1回1曲)、金曜と土曜は18時~深夜0時の頭に計7回(1回2曲)、日曜は18時~11時の頭に計6回(1回2曲)です。噴水の周囲はぐるりと回廊になっていて、ショーの時間には大勢のお客さんが見物につめかけます。

どの角度から見ても楽しめるようにはなっていますが、いい場所で見物したいなら、早めの場所取りは必須です。カジノで遊ばない方や家族連れの方、現地の方にも大人気です。

この回廊沿いにファッションブランドのテナントが入ります。現在は入居予定のブランドの広告が貼ってあります。また、噴水が見えるレストランもすでにオープンしています。ショーの時間は人気が集中するので完全予約制(しかもどの時間も予約がいっぱい!)です。スタバのようなチェーン店やカフェもあるので、休憩する場所にはことかきません。

全天候対応型の「コーブ・マニラ」でリゾートもばっちり

「ザ・ファウンテン」に続き2017年12月15日にオープンしたのが、屋根付き全天候対応型の屋内ビーチ&ナイトクラブの「コーブ・マニラ」(9,000㎡)です。こちらはザ・ファウンテンと違って、入場できるのはホテル利用者だけです。

昼間はオカダマニラのプライベートビーチ、夜間はプール付きナイトクラブとして営業します。昼と夜ではドレスコードが違うので注意が必要です。イベントがある夜は超満員になるので、あらかじめ予約しておくとスムーズに入場できます。

逆にイベントがない日は昼も夜もわりと空いています。ビーチバカンスを楽しみたいけど暑さが苦手な方や日焼けしたくない方がまったり楽しむのにぴったりです。

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海や噴水が見えるラグジュアリーなスマートホテル

ホテルの部屋数は全部で993室(予定)。「デラックス」「グランドデラックス」「ジュニアスイート」「プレミアムスイート」「エグゼクティブスイート」「マニラベイスイート」「プレジデンタルスイート」「セレブリティスイート」という8つのランクにわかれています。現在は「エグゼクティブスイート」以下の部屋が予約できるようになっています。

ホテル全体がラグジュアリーに設計されていて、一番ランクの低い「デラックス」ルームでも、60~74㎡と非常に広いです。そんな豪華なお部屋が平日なら一泊2万円程度から予約できます。「エグゼクティブスイート」でも一泊7万円程度と破格のお値段です。

コーブマニラ越しにオーシャンビューが楽しめる部屋と、ザ・ファウンテンが眺められる部屋があります。どちらも捨てがたいですね……。

できたばかり(というかまだ作っている…)なので、当然流行りの「スマートホテル」仕様です。室内の機器はすべてタブレットで操作します。リモコンはもはや不要。ルームサービスやマッサージサービスも、タブレット端末から注文します。据え付けのTVでは現地放送のほかに、Netflixなどのネット番組が見られます。

オープン当初こそちょくちょくトラブルがあったものの、2018年11月現在では素晴らしいサービスが受けられるようになり、評価が高まっています。公式サイトに書かれている”Japanese hospitality (magokoro and omotenashi)” の言葉に偽りはありません。

地味にうれしいのが、全室日本製ジャグジーバス&トイレ付きだということです! 海外にいながら日本と同じトイレ(ウォシュレット)が使えるというだけで、オカダマニラのホテルに泊まる価値はあると思います。

当然アメニティ類も日本と同水準のものが用意されています。バスローブもあるので、寝間着類やお風呂セットは用意しなくても大丈夫です。

簡単な給湯室もついていて、日本製のドリップコーヒーを淹れることができます。もはや住みたいレベルです。

日本人としては譲れない、食へのこだわり

レストランはオカダマニラ全体に散らばっています。日本人が経営しているだけあって、こだわりは本物です。岡田の名を関した「オカダラウンジ」や「銀座長岡」「割烹今村」など本格的な和食が楽しめるお店のほかに、アジア圏で人気のレストランが勢ぞろいしています。

カフェも日本人好みの店舗と、現地の味が楽しめる店舗があります。日本のケーキ(お菓子)は繊細な味と美しい見た目で海外でも大人気です。

またオカダマニラ内で利用できる水道水や提供される水は、お腹がか弱い日本人も安心して口にできる品質に保たれています。歯磨きしただけで腹痛を起こすなんてことはありません。ミネラルウォーターといつわって現地の水道水が出されることもありません(笑)アルコール耐性が低い日本人は、海外旅行で飲み物に苦労しますが、オカダマニラにいる限りは問題ないでしょう!

アミューズメント系施設のオープンが待ち遠しい!

駆け足ですが、カジノ以外の施設をご覧いただきました。いかがでしたか? 確かにオカダマニラの施設は半分以上が工事中です。特にアミューズメント施設のオープンが遅れています。しかし、各施設が開業するときは必ずオープニングセレモニーやイベントがあります。つまりこの先楽しみが盛りだくさんだということです。

ホテルはまだ部屋数が少ないですが、クオリティとサービスの良さはフィリピン随一です。日本の「おもてなし」を基準にしているので、滞在中にストレスを感じることは少ないでしょう。すぐ近くに「Mall of Asia」があるので、いま遊びに行ってもショッピングに困ることもありません。

「フィリピンのカジノ・オカダマニラ後編~ミニマムベットが驚きの低さ~」ではオカダマニラのカジノ施設についてご紹介します。カジノも日本人や初心者に優しいと言われる秘密に迫ります! お楽しみに!

オカダマニラ後編記事はコチラ
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