マカオへの飛行機直行便は1日1~2便! 香港経由はフェリーとシャトルバスが快適
マカオへ行くなら「直行便」「香港経由」
「東洋のラスベガス」として有名なマカオは世界最大のカジノ集合地区です。元はポルトガルの植民地で、1999年に返還されました。現在は特別行政区扱いで中国本土より大幅に自由が保障されています。
マカオへ渡航するには「直行便」「香港経由」の2通りの方法があります。本記事ではそれぞれの料金やメリット・デメリットをご紹介します。
飛行機直行便(日本→マカオ)
マカオのタイパ島東部には1995年に開港したマカオ国際空港があります。24時間営業で、中国本土やアジア諸国の主要都市との定期便が就航しています。拠点航空会社はマカオ航空です。
直行便はすべてマカオ航空機のみですが、2010年7月からANA(全日空)とコードシェアを開始、同時にANAマイレージクラブとも提携しました。マカオ航空機に乗ってもANAのマイレージが貯められるなんてすごいですね!
マカオとの直行便は順次増便!
2019年10月時点で、日本とマカオを結ぶ直行便が発着する空港は、「成田国際空港」「関西国際空港」「福岡空港」の3つです。成田は1日2往復、関空は1日1往復、福岡は週4往復(月・水・金・日)です。
ちなみに2018年5月の時点では成田と関空から1日1往復、福岡は週3往復(月・水・金)しかありませんでした。
成田が増便されたのは2019年7月1日のこと。関空も2019年12月18日から1日2往復に増便予定です。さらにマカオ航空によると福岡便を週4から毎日に増やし、新千歳空港と新規路線を結ぶ計画もあるそうです。
日本政府も韓国便枠を他国の路線に振り替えるよう検討しているため、今後さらにマカオとの結びつきが強くなることは間違いなさそうです。
チケットはエコノミークラスの場合、シーズンと利用空港によって変わりますが往復3万円台から購入できます。土日を利用してマカオで遊ぶ人が多いため金曜日のチケットが最も高くなっています。
【2019年10月版】時刻表と所要時間
以下に、2019年10月時点の時刻表と推定所要時間をまとめました。
時刻表の発着時刻は現地時間表記です。協定世界時において日本は「UTC+9」、マカオは「UTC+8」、つまり時差が1時間あります。推定所要時間は発着時刻の差に時差を加味して求めました(往路はプラス1時間、復路はマイナス1時間)。
成田国際空港(東京)
就航機種は「エアバスA320」。座席総数は150席~158席程度の小型旅客機です。エコノミークラスとビジネスクラスのみで、ファーストクラスはありません。
発着 | 便名 | 出発→到着時刻 | 所要時間 |
---|---|---|---|
成田→マカオ | NX861 | 16:00発→20:05着 | 5時間5分 |
成田→マカオ | NX867 | 20:00発→23:45着 | 4時間45分 |
マカオ→成田 | NX862 | 9:30発→15:00着 | 4時間30分 |
マカオ→成田 | NX868 | 13:40発→19:00着 | 4時間20分 |
関西国際空港(大阪)
こちらは現行便です。就航機種は「エアバスA321」。座席総数は178席~182席、席種はエコノミークラスとビジネスクラスの2種類です。
発着 | 便名 | 出発→到着時刻 | 所要時間 |
---|---|---|---|
関空→マカオ | NX855 | 13:45発→17:05着 | 4時間20分 |
マカオ→関空 | NX856 | 08:15発→12:45着 | 3時間30分 |
2019年12月18日(水)からは下記の便が加わって、1日2往復(ダブルデイリー)に増便されます。「エアバスA320」が使われる予定です。
発着 | 便名 | 出発→到着時刻 | 所要時間 |
---|---|---|---|
関空→マカオ | NX851 | 20:20発→23:50着 | 4時間30分 |
マカオ→関空 | NX852 | 14:50発→19:20着 | 3時間30分 |
福岡空港(福岡)※月水金日のみ
福岡空港は現在のところ月・水・金・日に定期便が就航しています。就航機材は「エアバスA319」。座席総数112~122席、席種はやはりエコノミークラスとビジネスクラスの2種だけです。
発着 | 便名 | 出発→到着時刻 | 所要時間 |
---|---|---|---|
福岡→マカオ | NX805 | 14:00発→16:55着 | 3時間55分 |
マカオ→福岡 | NX806 | 8:40発→13:00着 | 3時間20分 |
マカオ航空の特徴
マカオ航空が就航しているのはアジア圏のみで、近距離~中距離に特化しています。長距離路線はお向かいにある香港国際空港にお任せです。日本からの観光客も多いため、日本人フライトアテンダントも就業しています。少なくとも日本路線の搭乗員とは日本語で会話できるので安心してくださいね。
保有機材はすべてエアバスA320系統です。エアバスA320系の旅客機は近距離~中距離に特化しているため、各シートに座席スクリーンはついていません。コモンスクリーンで映画が上映されますが、字幕は中国語と英語のみです。
フライト時間はせいぜい3時間半~5時間程度なので、機内で映画鑑賞をしたい方はあらかじめスマホにコンテンツをDLしておきましょう。スマホと動画のネット配信サービスが普及した2019年現在、A320系統に限らず座席スクリーン無しの機体は増加傾向にあるそうです。
機内食は和風と中華風から選べます。エコノミークラスでもビールが無料サービスされます。ビジネスクラスではマカオ風の食事も提供されるそうです。個人的には、マカオ料理は現地についてからホテルやレストランで食べる方がお得だと思います。
マカオ国際空港・第二ターミナル建設計画はどうなった?
マカオ国際空港は滑走路が1本しかない小さな国際空港です。オープン当時は旧宗主国のポルトガルと結ぶ便がメインでしたし、すぐそばにアジアのハブ空港・香港国際空港があるため、小規模な空港として設計されました。
しかし21世紀に入ると状況は一変します。2002年にカジノ経営の国際入札が実施されたのを機にマカオはすさまじい勢いで発展しました。2005年にマカオ歴史地区がユネスコの世界文化遺産に登録されたこともあって、毎年膨大な数の観光客が訪れるようになったのです。
完全にキャパオーバーしているマカオ国際空港には、第二ターミナル建設計画が持ち上がっているそうですが、2019年10月現在まだ詳細は発表されていません。
2019年夏以降、香港では大規模なデモが続いています。先行きが不透明な香港だけに頼るわけにはいかないでしょうし、第二ターミナル建設計画は以前より現実味を帯びてきたと考えていいのではないでしょうか。続報が入り次第お知らせします!
香港経由(日本→香港→マカオ)
直行便は便利ですが1日1~2便しかありません。時間に融通を利かせたいなら、香港経由をオススメします。日本から香港への便は複数ありますし、香港とマカオは地理的にも心理的にも近いので乗り換えはとても楽です。LCC(格安航空会社)を利用すれば旅費も節約できちゃいます!
1香港ドル=1.03マカオ・パタカでペッグされているので、香港に立ち寄ったときに使用した残りの香港ドルをマカオでも使用できるのが嬉しいです。ただし香港ではパタカが使えないので、カジノ以外に観光などでお金を使った人は注意してくださいね。
マカオ・香港ともに中国の特別行政区なので、乗り換える際に簡単な出入国審査があります。パスポートさえ用意しておけば何も問題はありません。日本のパスポートは世界的にとても信頼性が高いので、審査官に見せるだけですんなり通れます。「サイトシーイング(※観光に来ました)」と言わなくても大丈夫です(笑)
2019年10月8日追記
香港の大規模デモは4か月経った今も収束する気配がありません。夏には香港国際空港が一時占拠されました。香港情勢が落ち着くまでは直行便か、香港以外を経由する便を利用することも検討した方がいいかもしれません。いずれにせよニュースチェックが重要です。
日本と香港を結ぶ主なLCC
香港と日本は地理的に近いこともあって、複数のLCCが運行しています。中でもとくに人気の「ジェットスター」と「香港エクスプレス航空」をご紹介します。
ジェットスター
香港行きのLCCの中で最も有名なのが「ジェットスター」でしょう。成田―香港間の往復運賃は最安で14,800円。日本全国の地方空港から成田空港に乗り入れを行っているので、乗り継ぎを考慮しても直行便より安くあげられそうです。東日本および北日本にお住まいの方にオススメです。
ただし一度予約したらキャンセルできない(キャンセル料100%)なので注意してください。
香港エクスプレス航空
ジェットスターと並んで料金が安いのが、香港エクスプレス航空です。香港の会社で、成田と関空以外にも日本各地の10空港と定期便が運行されています。中部地方や九州沖縄地方をカバーしているので、西日本地区にお住まいの方にとっては最も便利で安いLCCと言えます。
24時間営業の高速フェリーなら1時間で到着
香港―マカオ間の距離は約70km。どちらも南シナ海に面していて、フェリーが24時間運航されています。高速船ならば片道おおよそ1時間。香港在住者の中には日帰りでマカオへ遊びに行く人も多いそうです。
70kmといえばだいたい「しまなみ海道」くらいの距離です。ピンときませんか? 首都圏でいうと東京駅―横浜駅を往復するくらいでしょう。結構近いですよね。
エコノミークラスなら、平日最安値が164香港ドル(香港→マカオ)。1香港ドル=0.127485米ドルでペッグされているので、円とドルのレートによって変わりますが、2018年10月8日の相場だと約2,245円ぐらいです。
ちなみに復路(マカオ→香港)は11香港ドル分安い、153香港ドルで乗れます。海流の影響で北上するほうが簡単なのだと思います。
ネットで予約すると、予約料として10香港ドル必要です。昼間は15分に1便、夜間でも1~2時間に1便は運行されているので、香港に到着してからチケットを買った方が安く上がります。
VIP待遇を受けるなら断然ヘリコプター
ヘリコプターの定期便も就航しています。フェリーターミナル同士の屋上で離着陸しています。所要時間はたったの15~20分。ヘリコプター利用者はVIP待遇で、マカオでは入国時に待たされることもありませんし、専用の豪華ラウンジやVIPカウンターを利用できます。
難点はお値段がやや高いことと、荷物チェックが厳しいこと。そして天候によっては飛べないことです。値段は年々上昇傾向にあり、2019年10月現在、少なくともフェリーの10倍以上はかかります。といっても片道2~3万円なら、空の遊覧代だと思えばけっして高くはありません。むしろせっかく遊びに行くのだから乗ってみたいです。
飛行時間は15分程度でも、搭乗手続きに30分かかることを考慮すると、混雑時にはフェリーの方が早く到着するかもしれません。ヘリコプターはVIP待遇を受けたい人や、いい機会だから乗ってみたい人向けです。
港珠澳大橋が開通! シャトルバス運行開始
これまで香港経由でマカオへ行くには、飛行機乗継便・フェリー・ヘリコプターの3通りしか選択肢がありませんでした。しかし2018年10月23日に「港珠澳大橋(こうじゅおうおおはし)」が開通し、非常に便利な交通手段としてシャトルバスが搭乗しました。
世界最長! 全長55kmの海上橋
港珠澳大橋 | こうじゅおうおおはし Hong Kong-Zhuhai-Macao Bridge |
全長 | 55km(海底トンネル6.7kmも含む) |
着工日 | 2009年12月15日 |
開通日 | 2018年10月23日 |
建設費 | 約1,100億人民元 (約1兆6,500億円/1元=15円換算) |
港珠澳大橋は香港とマカオを結ぶ世界最長の海上橋です。片道3車線の自動車専用道として作られました。東京湾アクアラインの総延長が15.1km(アクアトンネル9.5kmとアクアブリッジ4.4km)だと考えると、海底トンネル込みでも55kmというのはとんでもない長さだというのがわかります。
港珠澳大橋のメイン部分は、香港国際空港の東側人工島~人口島2つ(海底トンネル)~マカオ半島東側人工島です。マカオ半島の人工島から先は、マカオ行きのルートと広東省珠海市行きのルートに分岐しています。
出入境管理が行われるゲート(税関)は、香港・マカオ・珠海の3箇所に設けられています。マカオへ行くなら、香港とマカオの2ヶ所でチェックされることになります。
シャトルバスは24時間運航
港珠澳大橋には、香港とマカオ・珠海市を結ぶシャトルバスが就航しています。ピーク時には5分間隔で次々と発車します。24時間営業なので旅行のスケジュールを圧迫しません。
シャトルバスのチケットは各税関(イミグレ)で購入できます。公式サイトによると事前にオンライン購入もできるようですが、詳細は不明です。
ちなみに香港とマカオの道路はどちらも左側通行、対する中国本土は右側通行です。港珠澳大橋は中国本土にあわせて「右側通行」とされ、香港とマカオでは出入口部分で車線変更が行われます。
それではシャトルバスの運賃や移動にかかる時間を見ていきましょう。
シャトルバスの運賃(料金)
昼間運賃(6:00~23:59) | 65香港ドル |
深夜運賃(24:00~5:59) | 70香港ドル |
上記の運賃は大人料金です。13歳~64歳に適用されます。12歳以下の子供と65歳以上の高齢者は半額(昼:33香港ドル、夜:35香港ドル)で、3歳以下の子供は無料で乗れます。
フェリーの往復料金は最安で317香港ドルです。対するシャトルバスの往復運賃は130香港ドルと半額以下です。旅費を安く上げたいならシャトルバス一択ですね。
シャトルバスの所要時間と運行間隔
シャトルバスを利用した場合の所用時間は、片道30~40分程度です。空港から橋の入り口までの移動時間を含めても片道35分~50分程度です。港珠澳大橋は一般車両の走行数に制限をかけています。ライセンス制で発行数は600台だけなので、混雑渋滞は起こりません。
フェリーは片道1時間でシャトルバスより悪天候から影響を受けやすいので、所要時間の観点からもシャトルバスの方が便利といえます。
運行間隔は以下の通り。
昼間・通常 | 10~15分間隔 |
昼間・ピーク時 | 5分間隔 |
深夜帯 | 15~30分間隔 |
香港国際空港は24時間営業なので、深夜に到着する便もたくさんあります。深夜帯でも15分~30分間隔なら、さほど待つことなくマカオへ移動できます。
空港~シャトルバス乗り場~カジノの移動法
シャトルバスは橋の両端にある税関の間を往復するだけです。空港やカジノとシャトルバス乗り場(イミグレ、出入国管理)は別の交通手段で移動する必要があります。
香港国際空港~香港口岸
香港側のシャトルバス乗り場は、香港国際空港の東隣の人工島・香港口岸にあります。香港口岸まではバスかタクシーで移動します。
空港併設のバスターミナルから、New Lantao Bus(新ランタオバス、新大嶼山巴士)の「B4」に乗りましょう。空港と香港口岸を循環する24時間運航の路線で、運賃は6香港ドル、運行間隔は10分~15分(深夜帯は30分)です。
タクシーでも移動できますが、広東語(北京語や普通話ではありません!)がわからない観光客に対するぼったくりが問題になっているので、旅慣れていない方にはバスの利用をおすすめします。
マカオ邊検大樓~各カジノ
マカオ側のシャトルバス乗り場はマカオ邊検大樓にあります。各カジノへ移動には、公共バス・タクシー・カジノの無料送迎が使えます。
公共バスにはマカオ半島行き(24時間営業)とコタイ地区行き(7時~23時)の2路線があるので注意してください。マカオ内のバス運賃は一律6マカオ・パタカ=5.82香港ドルです。
タクシーはバスよりお金がかかりますが目的のカジノまで確実に運んでくれるというメリットがあります。マカオ半島のカジノが目的地なら、ぼったくりに注意しつつタクシーを選ぶのもありだと思います。
料金的に一番安いのは、各カジノの無料送迎サービスです。ただし送迎サービスの発着はフェリーターミナルからなので、まずはフェリーターミナルまで無料バスで移動しなくてはいけません。マカオ邊検大樓のある人口島までは徒歩での移動が禁止されているのです……。
とはいえマカオ邊検大樓とフェリーターミナルは大した距離ではありません。乗り換えと待ち時間が多少増えてもフェリー利用よりも早くカジノに着けます。
また各カジノはマカオ邊検大樓にも送迎サービスの発着地を新設しようと動いています。2019年10月現在はまだ許可がおりていませんが、港珠澳大橋がオープンしてからやっと1年経ったばかりなので、今後改善されていく可能性は高いです。
空港やフェリーターミナルからマカオ市内へのアクセス
マカオには鉄道がなく、公共交通機関はバスとタクシーが担っています。香港(元イギリス領)と同じく左側通行なので、日本からの旅行者は違和感を覚えないでしょう。
上にも書きましたが、空港やフェリーターミナルからは、カジノやホテルが無料のシャトルバスを定期運航しています。5~10分間隔で運行しているので昼間ならとくに待つことなく乗れるでしょう。また主要バス会社共通で使える「マカオパス」というカードも販売されています(港珠澳大橋のシャトルバスには使えません)。
バスの運行が終了した夜間はタクシーの待ち時間が長くなります。タクシーは日本の中古車両が走っていることもあって、利用方法はほぼ日本と変わりません。
というわけでマカオに到着したあとは、ホテル・カジノが手配している無料シャトルバスを利用することになると思います。現在、ゆりかもめタイプの鉄道が建設中で、2020年頃から利用できるようになる予定です。
今後は直行便に期待! 香港経由ならシャトルバスがオススメ
マカオへのアクセス法は
(1) 飛行機直行便→無料シャトルバス
(2) 飛行機(香港)→フェリーorヘリコプター→カジノの無料送迎サービス
(3) 飛行機(香港)→港珠澳大橋のシャトルバス→フェリーターミナルからカジノの無料送迎サービス
の3パターンがあります。
乗り換えが面倒な人は直行便を、時間の自由度を求めるなら香港経由を選びましょう。一番安く上がるのは、LCCを利用し、香港経由で港珠澳大橋のシャトルバスに乗るルートです。観光客の少ない時期の平日を狙って、早割などを駆使すれば国内旅行より旅費を安くあげられますよ!
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