バカラは、マカオのカジノで最もよく見かけるテーブルゲームです。このゲームは非常にシンプルで、大金が動くことでも知られています。
例えば、2011年には、王子製紙の大王製紙創業家3代目の井川意高前会長が、マカオやシンガポールのカジノでバカラにはまり、総額106億8000万円を費やしたことが報道され、話題になりました。
なぜバカラは人々を魅了するのでしょうか?
バカラの基本ルールをおさらいしましょう。
プレイヤー勝利、バンカー勝利、引き分けの3つのいずれになるかを予想し、自分が勝つと思う方にベットするだけです。勝敗は、2枚もしくは3枚のカードの合計数が「9」に近い方が勝ちとなります。エースは「1」、2~9はそのままの数字、10と絵札は「0」として扱われ、合計を「9」に近づけることを目指します。
勝負の流れは基本的にディーラーが進行します。重要なポイントは、2枚で勝負か、3枚目までカードを引くかです。最初に、プレイヤーまたはバンカーの2枚のカードの合計が「8」か「9」であれば、「ナチュラル」と呼ばれ、3枚目のカードを引かずに2枚で勝負しなければなりません。特に「ナチュラルナイン」(2枚の数字の合計が9)は最強の組み合わせとなります。バンカーはプレイヤーが「ナチュラル」の場合、3枚目のカードを引くことはできません。
プレイヤーもバンカーも「ナチュラル」ではない場合、プレイヤーの2枚のカードの合計が0から5の場合は、3枚目のカードを引きます。6か7の場合は2枚で勝負します。バンカーは2枚のカードの合計が「ナチュラル」または7の場合は3枚目を引くことはできません。プレイヤーが6か7で2枚勝負し、バンカーが0から5の場合は3枚目を引き、バンカーが6の場合は2枚勝負となります。
少しややこしい場合は、プレイヤーの2枚の合計が0から5で、バンカーの2枚の合計が6以下の場合です。この場合、プレイヤーに3枚目のカードが配られますが、そのプレイヤーの3枚目の数字によって、バンカーが3枚目を引くか(H)引かないか(S)が決まります。詳細は以下の表をご覧ください。
バカラの配当について
プレイヤーに賭けて勝った場合 | 例えば200ドルをベットしていれば、200ドルが戻ってきます。つまり、ベット額の倍の金額が返ってきます。引き分けの場合は、賭け金全額が返金されます。 |
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バンカーに賭けて勝った場合 | 同様に200ドルをベットしていれば、190ドルが戻ってきます(コミッション(手数料)の5%を引いた金額)。引き分けの場合は、賭け金全額が返金されます。 |
引き分けに賭けて勝った場合 | 200ドルを賭けていれば、引き分け時のオッズである8倍になって戻ってきます。つまり、ベット額の8倍の金額が返ってきます。引き分けは最も高い配当となります。 |
例えば、マカオのヴェネツィアンマカオでは、平均して150万香港ドル(約2154万円)がベットされる高額なゲームとなっています。多くの中国人や韓国人が大金を賭けている光景も見かけます。少額から始めた人でも、100倍に増やしたという中国人の話もあります。
このゲームの魅力は、ブラックジャックやポーカーのような戦略は必要なく、運の要素がほぼ全てを占めていることです。
一度大勝をしてしまうと、その快感を忘れられず、再びバカラにお金をつぎ込むことがあります。それが王子製紙の井川氏が107億円を溶かした理由かもしれません。
オンラインカジノのテーブルゲームやライブカジノで、マカオやシンガポールなど海外まで行かずに手軽にバカラを楽しむことができます。
特にライブカジノでは、大金を賭けることもできますので、自宅のパソコンからカジノの雰囲気を味わうことができます。
また、オンラインで腕を磨いて、マカオで開催されるバカラの世界大会に参加し、大金を獲得するという目標を立てることもできます。
例えば、2年前の2015年3月にマカオで行われたバカラチャンピオンシップでは、香港の男性が1億香港ドル(約15億6700万円)の優勝賞金を獲得しました。
これがバカラが大金が動くゲームとして知られている魅力ですね。