「フィリピンのカジノ・オカダマニラ前編~日本人経営の魅力とは?~」では、オカダマニラのカジノ以外の施設についてご紹介しました。2018年11月時点では、敷地内のあちこちで工事が行われていますが、各施設の完成とオープニングイベントを想像するとワクワクしますよね!
ちなみに「オカダマニラ」の中で最初にオープンしたのはカジノです。後編ではカジノのオープン当初から現在の状況までを、詳しく見ていきたいと思います。
ミニマムベット安すぎィ! 初心者はオカダマニラに行くべし
ホテルと同様に、カジノエリアも紫ピンクを基調にした非常に豪奢な作りで巨大なシャンデリアが目立ちます。中華風ですね。2018年11月現在、スロットが3,000台以上、テーブルが500台、プログレッシブジャックポットシステムでリンクされた特殊なテーブルが70台あります。
オカダマニラは、メインの出入り口(パールウィング)から見て、左手側にザ・ファウンテン、右手側にコーブマニラがあります。その都合上、カジノエリアは縦長のフロアになっています。
具体的には上の図のピンク色で囲った部分がカジノです。実際にはまだオープンしていない場所もありますし、ジャンケットの参入が決まっている場所もあるので、スロットもテーブルもまだまだ増えていくでしょう。画像の左下部分に、VIPエリアの「OKADA CLUB(オカダクラブ)」があります。
カジノの一般フロアにはドレスコードは設定されていません。ただし一部のレストランや夜のコーブマニラには指定があるので気を付けてくださいね。一般フロアで遊ぶだけなら、Tシャツ+ハーフパンツ+サンダルでも問題ありません。
ユニバーサル社謹製・最高級スロットマシン
縦長の部屋に3,000台ものスロットがズラリと並ぶさまは壮観です。結構な台数ですが、フロアが広いのでゆったり遊べます。
スロットは基本的にユニバーサルエンターテインメントが日本国内でノウハウをためて開発した最高品質のもので揃えられています。一部コナミ製のマシンも導入されています。
マシンにUSBポートがついていて、ケーブルを持ち込めばスマホを充電できます。遊び始めるとつい時間を忘れてしまうので、とてもありがたいサービスです。
フィリピンで唯一の競馬ゲーム
日系企業が運営しているだけあって、競馬ゲーム「ROYAL GRANDPRIX DERBY」が用意されています。日本人からするとちょっと意外な感じがしますが、競馬ゲームはとても珍しく、フィリピンではオカダマニラにしかありません。
1着になる馬を予想する「単勝」狙いなら競馬をご存知ない方でも楽しめるでしょう。競馬ゲームのいいところはルールが単純なわりに1回のゲーム時間が長めなことです。
勝ち馬を予想して賭けたあと、ディスプレイ上でレースが行われます。結果が出るまでに時間があるので、初心者によくある「なにがなんだかわからないうちにゲームが終わってしまった」というガッカリ感がありません。バーチャルですが馬を応援する楽しみもあります。
個人プレイでスピード感のあるスロットもいいですが、みんなで盛り上がれる競馬ゲームもおすすめです。
ハイテクとアナログが融合したテーブル
テーブルでは、ルーレットやポーカーをはじめとする定番ゲームが一通り楽しめます。マカオや韓国のカジノと同じく「大小(シックボー)」も遊べます。
テーブルはカードゲーム用の一般的なフラットな台と、タブレット状の画面付きの台があります。画面付きテーブルは中央にルーレットや大小用サイコロマシンの実機が設置されていて、ディーラーが目の前で操作します。プレイヤーの賭け操作はデジタルでできます。
やはりリアルカジノに遊びにきたからには、ルーレットやサイコロはデジタルじゃなくて目の前で動かしてもらうところを見たいですよね。最新のテクノロジーの中にうまくアナログを組み込んでいるのが、オカダマニラの魅力なのかもしれません。
オープン当初はディーラーが不慣れだといわれていましたが、開業から2年近く経った現在は段違いにレベルが上がっています。最近は実務経験のあるディーラーしか採用されないので、非常に遊びやすくなりました。
ただ現時点の一般フロアで人気なのはやはりスロットマシンです。特に平日はテーブルはわりと空いています。空いているからこそ、初心者でも焦らずにプレイできます。ゲームのルールや賭けの作法などをディーラーやスタッフに教えてもらえるいいチャンスです!
ゲーム以外のサービスもばっちり
軽食やドリンク、アルコールの一部が食べ放題&飲み放題。さらにカジノ内のレストランメニューも、スタッフに注文すると遊んでいる台まで運んでもらえます。今いいところだから離れたくないというときにありがたいサービスです。
さらに毎日23時になると、カジノフロア中央でセクシーなお姉さんによるポールダンスショーが始まります。フロア全体が縦長なので、ポールダンスが見たい方は時間になる前に中央部に近い場所に移動しましょう。
ミニマムベットがとにかく安い→値上がりした!
オカダマニラのカジノの特徴は、ミニマムベットが非常に安いことです。ルーレットなど一部のゲームは100ペソ(200円強)から遊べます。オカダマニラ全体で平均すると、300円ぐらいが最低ベットになります。日本のゲームセンターと変わりませんね。
ちなみに同じマニラにある「リゾート・ワールド・マニラ」やお隣さんの「ソレア・リゾート・アンド・カジノ」のミニマムベットは500ペソ(1,000円強)です(※100ペソ台も少数あります)。「オカダマニラ」なら半分以下のお金で遊べちゃいます。
この金額ならカジノ初心者の方や、観光がてら立ち寄っただけの方でも気軽に挑戦できます。オカダマニラのカジノが初心者に優しいといわれる所以です。
2019年9月10日追記。
2019年7月の時点でミニマムベットの額が100ペソから500ペソに値上がりしていました。
ユニバーサルエンターテインメントの発表(IR情報)によると、オカダマニラの経営や集客はかなり順調なようです。そろそろ「安さ」で集客する時期は終わったということでしょうか? 値上げしたといってもあくまで周囲のカジノと同額になっただけなので、コンプの豪華さも考慮すると、オカダマニラの顧客還元サービスは抜きんでていると言えます。
日本人スタッフが常駐しているので安心
日本人が経営しているだけあって、日本人スタッフや日本語のわかるスタッフが24時間常駐しています。英語がそれなりにできる方でも、大金を動かす場ではやはり日本語のできるスタッフがいると安心感が全然ちがいますよね。
アジア圏のカジノはどこでもそうですが、メインのお客さんは中華系の方です。しかし日本語が通じることと日本人経営という珍しさがあいまって、日本人客も多めです。今後ショッピングモールやレストランが完全オープンすれば、さらに日本人観光客が増えると見込まれています。
2019年中にはホテルが全室オープン予定なので、観光客が増えてもキャパ的には問題なさそうです。
コンプのためにも会員カードが重要
オカダマニラのカジノ会員カードはグレードが3つにわかれています。入会時に作る「MEMBER TIER」、4,500ポイント以上でアップグレードできる「PREFERRED TIRE」、そして15,000ポイント以上でアップグレードできる最上ランクの「OKADA CLUB/MAHARIKA CLUB」です。(MAHARIKA CLUBはフィリピン人のみ)
カジノには「コンプ」という概念・サービスがあります。カジノ会員が遊んだ金額に応じて無料で受けられるサービスやプレゼントのことです。
オカダクラブはコンプが豪華なことで有名です。バイクや高級車が展示されていて、これらが賞品になるイベントや抽選会がしばしば開催されます。ほかにも遊んだ金額に応じて家電やiPad、ゲーム機などもプレゼントしてもらえます。
大型アイテムはちょっと気合を入れて貯める必要がありますが、飲食に使えるチケットはちょっと遊ぶだけでもらえます。クリスマスシーズンには応募者全員が当たる抽選会も開催されます。
ちなみに何度も開催されている目玉イベントは、オリジナルモデルのハーレーダビッドソンが抽選であたる『WHEELS AND FORTUNE』シリーズです。自分が選ばれたとき会場にいて、かつ、名前が呼ばれてから3分以内に名乗り出ないといけないので、なかなか当選者がでないのですが、いつか当てたいです!
VIPカジノ・オカダクラブは誰でも利用可
オカダマニラもご多分に漏れず、一般カジノとVIPカジノがわかれています。しかしその敷居は低く、VIPエリアにも誰でも入場できます。ちなみにオカダマニラが用意したVIPルームの名前は「オカダクラブ」。そのまんまですね(笑)
オカダクラブは円で囲んだあたりにあります。カジノの中に看板が出ているので、道なりにいけば迷わずにたどり着けると思います。
VIP用カジノといえばベット額が跳ね上がるものですが、オカダクラブのミニマムベットはブラックジャックの1,000ペソ(2,000円~)が最低ライン。他のカジノのVIPルームに比べると圧倒的にお手頃価格です。もちろんハイリミット台もあるので、カジノガチ勢も十分楽しめます。
一般エリアとあまり差がないように感じますが、コンプのサービスがグレードアップします。VIPルーム内でしか無料で注文できない飲食物がたくさんあって、せいろに入った熱々シュウマイや肉まんが人気です。アサヒビールやサッポロビールが飲めるのも、日本人的にはグッドですね。
オカダマニラには未完成施設が多いと再三書いてきましたが、カジノも同じです。ジャンケット(VIPルーム運営業者)の参入がすでに決まっていて、急ピッチで開発が進められている地区もあります。
オカダクラブ以外のVIPルームがどのような雰囲気に仕上がるのか、今から楽しみですね!
経営者&カジノ好きから注目される理由は?
ここまでご紹介してきた通り、オカダマニラは日本人や初心者向けのカジノです。Gacktのようなお金持ちじゃなくても大丈夫です。
経営的にはかなり善戦
オカダマニラはもともと2015年内には完成予定でした。しかし残念ながらさまざまな事情が重なって、プレオープンが2016年12月にずれこみました。現在も24時間体制で工事が進められています。
気になるのはやはり経営状態です。いくら遊びやすくても完成前に倒産してしまうのでは元も子もありません。
2018年11月9日、(株)ユニバーサルエンターテインメントから平成30年の3Q決算が発表されました。
それによると、2018年7~9月のカジノ売上は約338億円。大手ジャンケットのVIPルームオープニングイベントがあった前期(4~6月)よりやや減っていますが、そういった特殊な事情をのぞけば順調に利益が伸びています。しかも4Q(10~12月)はクリスマスイベントがあるので、さらに利益が増えると予測されています。この売上は、近隣のカジノに引けをとらないレベルです。
ホテルの稼働率が常に100%近く予約が取りにくいことが問題視されていますが、これも2019年内の全室オープンで解消されるでしょう。現在稼働しているのは300室、全室オープンで900室を超えるのでキャパシティは十分です。2018年のクリスマス前にも一部の部屋が稼働予定です。
オカダマニラは他のカジノよりも広い土地を取得しています。完成までに客足を落とさなければ、フィリピンで覇権を取るのも夢ではないかもしれません!
オカダマニラが日本に凱旋上陸する可能性は?
日本では2023年ごろに最初のカジノがオープンするといわれています。これまでの日本にはカジノ経営者がいなかったので、日本のカジノは外資ばかりになると考えられていました。
しかしオカダマニラが順調なら、1つくらいは日系カジノになるのではと期待しちゃいますよね。
当然、岡田和生氏は日本でのカジノ経営にも意欲を示しているそうです。しかし(株)ユニバーサルエンターテインメントの現経営陣と岡田氏は対立しています。つまりオカダマニラの日本上陸は、今後の裁判の行方にかかっているということです。
裁判の行方がどうなるにしても、(株)ユニバーサルエンターテインメントにはカジノ運営の実績がありますから、日系カジノが爆誕する可能性はそれなりにあると思われます。カジノ部門の成長著しい今こそ、株を購入するベストタイミングかも!? 投資に興味のある方は是非チェックしてください!
ところで岡田氏が経営陣に復帰して日本でカジノを作るなら、やはり名前は「オカダジャパン」になるのでしょうか(笑)totoやBIGとコラボしたら面白いですね(笑)
カジノが日本上陸する前に遊びに行こう!
2018年のクリスマスにあわせてホテルの部屋数が増えます。ホテルが取りやすくなれば、遊びやすくなります。クリスマスシーズンはどのカジノもイベントが盛沢山。コンプやお土産も大盤振る舞いです。
国民の9割がキリスト教徒
フィリピンは東南アジアでは珍しいキリスト教国家です。信仰の自由が保証されているので国教ではないのですが、人口の約83%がカトリック、約10%がその他のキリスト教、約5%がイスラム教で、仏教徒はほとんどいません。イスラム教徒はミンダナオ島に集中しているので、事実上ほぼ全員がなんらかのキリスト教を信仰しているといえます。
フィリピンはもともとはスペインの植民地で、第二次大戦後にアメリカの影響力が強くなるずっと前からキリスト教が根付いていました。
信仰心は非常に強く、町や商店街のあちこちに教会があります。毎日12時と18時(場合によっては15時も)はお祈りの時間で、仕事中でもみんな1分間その場で黙って熱心に祈りを捧げます。初めてその光景を見たら何事かと驚くと思います。もちろん日曜には礼拝があります。
敬虔さは法律にも反映されていて、離婚と中絶はいまでも法的に禁止されています。(ドゥテルテ大統領は女性の身体と権利を守るためにこの法律を変えようとしています)
そんなフィリピンが国を挙げて盛大にお祝いするのが「クリスマス(12月第3週~1月2日)」「ホーリーウィーク(3月末~4月頭)」「All Saint’s day and All Soul’s day(11月1日、2日)」です。それぞれ、キリストの生誕祭、復活祭、そして日本でいうお盆にあたります。
これらの期間、多くの企業や公共機関・施設はお休みなので旅行するなら注意が必要です。お店が閉まっているので食事に困ることもあります。
その点カジノは24時間365日営業しています。空港から無料シャトルバスが運行していますし、ホテルもレストランも開いています。
クリスマスシーズンのオカダマニラはドドド派手
日系カジノだけあって、オカダマニラはフィリピン内のカジノで最も飾りつけやイベントがド派手です。実際に見ると思わず笑っちゃうくらい、キラッキラのシャラッシャラです。一部をごらんください。
2017年の入口ロビーの飾りつけです。オカダマニラの内装が紫ピンク系カラフルなので、クリスマスツリーは白でまとめられています。これだけなら「シックでおしゃれだね」としか思わないのですが…
お菓子の家。手前の小ハウスが20cm、奥の中ハウスが30cmくらいかな? これがロビーをはじめアチコチに飾られています。うん、ちょっと派手さが増してきました。
サンタさんでかっ! 75cm(2.5フィート)! お菓子の家(中)が小さく感じます。しかしさらに度肝を抜くものがあります。
1/1サイズお菓子の家!!! 製作過程の動画付きです! これはテンション上がりますよ! 大人も余裕で入れますから。クリームを盛り付けるパティシエさんの動きが、完全に左官屋さん&レンガ職人(笑)まさかお菓子の家の建設現場が見られるとは思いませんでした…✿*.(❁′ᗨ‵❁)*✲゚
コンプ(無料)でもらえる商品が豪華なことに定評があるオカダマニラですが、クリスマスシーズンはさらにグレードアップします。
チョコレートのアソート。
クッキー。キリスト教本来のクリスマスには、ジンジャークッキーが欠かせません。
チョコ製で食べられるミニサンタ。日本のケーキに乗っているサンタはマジパン製だから、食べても美味しくないんですよね。その点オカダマニラはすごいよな、サンタまでチョコたっぷりだもん。トッポみたいに。
ツリーとお姉さんの写真には写っていませんでしたが、ロビーやホテル、カジノ、とにかくあらゆる場所にこういったおしゃれでかわいくて美味しい飾り付けがあふれています。初めてオカダマニラに行く方でも、ちょっとスロットを回せばあっという間に会員ポイントが貯まってこれらのギフトが無料でもらえます!(カジノで遊ばない方はペソで購入できます)
またロビーやネットで注文しておけば、クリスマス使用のハムがディナーに登場! 写真を見るだけでお腹が減ってきますね~!
カジノのプレゼントイベントも出血大サービス状態です。
こちらは2017年のイベント「The 12 Gifts」。参加者全員が、普段集めているポイントではなくクリスマスシーズン期間中に集めたポイントに応じて最大12種のプレゼントを貰えます。2018年のイベントも楽しみですね。
初カジノはクリスマスシーズンのオカダマニラで
というわけで、もしリアルカジノに行ってみたいとお考えなら、12月~2月のオカダマニラがベストだと思います。クリスマス・新年・旧正月とイベントが続きますからね!
今後の施設とカジノ拡張に備えて、早めに会員カードを作っておきましょう。ポイントをたくさんためておけば、オープニングイベントから全力全開で遊べること間違いなしです。
それにしても岡田和生氏や(株)ユニバーサルエンターテインメントの経営手腕はすごいですね。いつか、スタンレー・ホーや林梧桐と並んで真の「カジノ王」と呼ばれる日がくるかもしれません。