Casino Fan (カジノファン)

ルーレット攻略解説その①「ヨーロピアン」「アメリカン」の違いと基本ルール

ルーレットは世界中のカジノで高い人気を誇るテーブルゲームです。プレイ人口の多さや見た目の華やかさから「カジノの女王」とも称されます(※カジノの王様はバカラ)。

本記事ではルーレットの基本的なルールや、2種類の主要なルーレット盤(ヨーロピアンスタイル、アメリカンスタイル)をご紹介します。

ルーレット攻略記事一覧
関連記事

ルーレットとは

ルーレットは回転盤(ホイール)に投げ入れられた球の止まる位置を予想するゲームです。ホイールとチップ置き場(レイアウト)が一体化したルーレット専用テーブルを、複数の客が囲んでプレイします。

1台のテーブルで同時に遊べる人数には限りがあるので、現在はランドカジノでも機械式ルーレットやデジタルルーレットの導入が進んでいます。

ゲームのタイプ

  • ・テーブルルーレット:すべてディーラーが手動で操作
  • ・機械式ルーレット:ホイールと球=ディーラー、ベッティング=機械
  • ・デジタルルーレット:すべて機械が操作

ちなみにオンラインカジノではデジタルルーレットだけでなく、カメラごしにディーラーが操作するライブルーレット(機械式ルーレットの一種)もプレイできます。

ホイールは37等分~39等分され、数字の書かれたポケットで区切られています。ポケットの色は赤と黒です(例外的に「0」は緑)。

ホイールやボールを動かすのはディーラーの役割です。ディーラーはポケットに手をかけたりノブをひねったりしてホイールを回し、その後ホイールの回転方向と逆方向に球を投入します。

ホイールの回転方向には決まりがなく、カジノによってルールはまちまちです。

ホイールの回転方向

  • ・常に固定
  • ・ホイールの配置とディーラーの立ち位置に応じて決まる
  • ・1ゲームごとに回転方向を変える

訓練を積んだプロのディーラーでも完全に癖を消すのは難しく、精密さでは機械にかないません(プロ野球のピッチャーとピッチングマシーンの関係に似ていますね)。駆け引きを楽しみたい方はディーラーが操作するルーレット、逆に不確定要素を排除したい方はデジタルルーレットがオススメです。

なおディーラーによるイカサマは現代のカジノではあり得ないと言えます。球を狙ったポケットに入れること自体は、技術的には可能でしょう。しかし複数の監視カメラで常時撮影されている状態でおかしな動作ができるかといえば、はなはだ疑問です。

「ヨーロピアンルーレット」と「アメリカンルーレット」の違い

ルーレットのホイールにはいくつか種類があります。現代のカジノでは「ヨーロピアンルーレット(ヨーロピアンスタイル)」と「アメリカンルーレット(アメリカンスタイル)」の2種が主流です。

ヨーロピアンルーレット

「ヨーロピアンスタイルルーレット」はホイールが37区分で、各ポケットには36個の整数「1~36」と「0」が書かれています。0のポケットが1つだけなので、「シングルゼロ」と呼ばれることもあります。ハウスエッジは約2.7%と低めです。

ヨーロッパのランドカジノやオンラインカジノでは、ヨーロピアンルーレットが主流です。またかつてのマカオはアメリカンスタイルが主流でしたが、2020年現在はヨーロピアンスタイルが導入されています。

なお後述のアメリカンルーレットと違って、ホイールの数字の並びに規則性はありません。

アメリカンルーレット

「アメリカンスタイルルーレット」のホイールは38区分で、各ポケットには36個の整数「1~36」と「0」「00」が割りふられています。ハウスエッジはヨーロピアンルーレットの2倍に近い、約5.26%です。

ラスベガスのランドカジノではアメリカンルーレットが主流です。

数字の並びには規則性があります。隣接している奇数と偶数を対角線上に配置するというものです。また一部例外をのぞき、カラムベット外側2列の数字は中央列の数字の反対方向に配置されています。

アメリカンルーレットで勝率を上げるには、これらの法則をしっかり把握することが重要です。

儲けたいなら「ヨーロピアンルーレット」

ヨーロピアンルーレットとアメリカンルーレットでとくに大きな差が出るポイントを、下の表で比較しました。

ヨーロピアンルーレット アメリカンルーレット
ポケット 37区分 38区分
数字 1~36、0 1~36、0、00
ハウスエッジ 約2.70% 約5.26%

カジノで人気が高いのは圧倒的に「ヨーロピアンルーレット」です。ポケットが1つ少ない分当たる確率が高くなるうえ、ハウスエッジが低く設定されているからです。

ハウスエッジとはカジノ(胴元)が徴収する手数料の割合で、控除率ともいいます。ハウスエッジが高いほどカジノの取り分が多くなり、逆に低いほどプレイヤーにとっては有利になります。

実際、アメリカンスタイルを採用しているラスベガスのカジノでは、ルーレットは人気がありません。臨場感を味わいたい人はヨーロピアンルーレットを採用しているランドカジノへ行きますし、お手軽に遊びたい人やルーレットで稼ぎたい人はオンラインカジノを選ぶでしょう。

ルーレットのゲーム進行

ルーレットでは、専用チップをレイアウトに置いて賭け対象とベット額を示します。専用チップはプレイヤーごとに色がわかれていて、誰がどこに賭けたが一目でわかるようになっています。ゲーム参加時にテーブルでカジノ内通貨のチップと交換するシステムです。

ランドカジノにおけるゲーム進行は以下の通り。

ルーレットのゲーム進行

  • 1ディーラー:ベッティング開始を宣言する
  • 2プレイヤー:ベットする(レイアウトにチップを置く)
  • 3ディーラー:ホイールを回し、逆方向に球を投げ入れる
  • 4プレイヤー:ベッティングの変更や追加を行う
  • 5ディーラー:「No more bet(ノーモアベット)」と宣言し、ベッティングを〆切る
  • 6ディーラー:球の落ちた場所を読み上げる
  • 7ディーラー:火かき棒でレイアウト上のチップを回収し、勝者に配当を配る

球を投入した後も「ノーモアベット」宣言が出るまではベッティングを続けられるのが面白いですね。ディーラーの動きの癖を読む楽しさがあります。

しかしマカオのカジノやオンラインカジノ(ライブ、デジタル問わず)などは、ベッティングタイムを球の投入前に限定しています。追加や変更ができないカジノでは、常に一定の動きで球を投入できる機械式ルーレットが人気です。

ルーレットの賭け方

おしまいにルーレットの主な賭け方と配当をご紹介します。画像はビットカジノのルーレット「Satoshi Roulette(サトシルーレット)」のものです。

インサイド・ベット

インサイド・ベットは、レイアウト内側の数字表にチップを置く賭け方です。ある特定の数字に賭けるため当たる確率が低く、その分配当が高いという特徴があります。

名称 配当 賭け対象
ストレートアップ(Straight Up)
シングルナンバー(Single Number)
36倍(35 to 1) 特定の数字1つ(1目賭け)
スプリット(Split) 18倍(17 to 1) 隣り合う数字2つ(2目賭け)
ストリート(Street) 12倍(11 to 1) 一列の数字3つ(3目賭け)
コーナー(Corner) 9倍(8 to 1) 十字に隣接する数字4つ(4目賭け)
ダブルストリート(Double Street)
ライン(Line)
6倍(5 to 1) 隣接する二列の数字6つ(6目賭け)

ルーレットのスタイルによって賭け対象と配当が変わる賭け方に、「4ベット(Four Numbers Bet)(ヨーロピアンルーレット)」と「5ベット(Five Numbers Bet)(アメリカンルーレット)」があります。1~3と0の4つ、あるいは、1~3と0、00の5つが賭け対象です。

アウトサイド・ベット

アウトサイド・ベットは、レイアウト外側にあるエリアを対象とする賭け方です。ある特定の数字ではなくグループに対して賭けるため、インサイド・ベットに比べ当たる確率が高く、その分配当は低いという特徴があります。

名称 配当 賭け対象
カラム(Column) 3倍(2 to 1) 1列の数字12個
ダズン(Dozen) 3倍(2 to1) 1~12、13~24、25~36のいずれか
ハイロー(High-Low) 2倍(1 to 1) 1~18(前半)または19~36(後半)
赤黒/レッドブラック(Red-Black) 2倍(1 to 1) 赤または黒
オッドイーブン(Odd-Even) 2倍(1 to 1) 偶数または奇数

ルーレットは1回のプレイで複数の対象に賭けられます。賭け方の組み合わせを工夫するのもルーレットの楽しみといえるでしょう。

次回の記事ではルーレットの賭け方を詳しく解説し、それぞれの確率や配当をご紹介します。

ルーレット攻略記事一覧
関連記事
モバイルバージョンを終了